ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保が身のまわりのことやら自分に起こったことやら考えていることなどを書き綴った、その記録。

カテゴリ: Essay

ムツキカっ‼︎『追想のエレジー』が無事公演を終えました。
お越し下さった皆様、ありがとうございました。

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笑いの要素が強めの作品でもありましたが、とにかく正しい笑いの間(ま)を捉えて台詞を発することに集中した舞台でしたね。
笑いをとらねばならない芝居って久しぶりで、生モノならではの面白さ、むつかしさを味わいました。

今作で演じたのが趣味で絵を描いてるという役柄で、スケッチブックに鉛筆でデッサンを描いていました。
初めはリンゴを描いてて、その後、他の人達が会話している間は那須凛さん演じるカスミをスケッチしていました。
お客様の目には触れませんが、毎ステージの数分にも満たない時間で少しずつ描き続けてて、何となく完成したのがこちら。

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描きながら演じるのって結構むずかしいんですよね。
絵に集中しちゃうと自分の台詞のきっかけを逃してしまうので。
ちなみに、お客様の目に触れる見事なリンゴのデッサンは自分ではなくて、花子を演じた栗本佳那子さんによるものでした。

この芝居、毎ステージ、カレーライスをぱくぱく食べていたので、もう当分カレーは食べたくなくなりました。
たくさん食べながら芝居するっていうのも、これまた厄介なものでしたが。


さて、次は国立能楽堂で「平家物語の夕べ」、一日限りのステージで三たび『子午線の祀り』に挑みます。どうぞお楽しみに。

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『追想のエレジー』、本番を来週に控えて稽古を進めてます。
「踊る演劇集団ムツキカっ‼︎」という劇団の舞台です。

劇団名の通り、演劇とダンスが一緒になった舞台です。
念の為断っておきますが、神保は踊りません。
そこはちゃんとしたダンサーの方々がおられます。

タイトルからセンチメンタルな作品のイメージを持たれる人もいそうですが(神保もそのひとり)、いやいや、必ずしもそういうのじゃありません。
じゃあどういうのだ、と思われるでしょうが、そこは観てのお楽しみ、ということで。

この「ムツキカ」のメンバーの長田大史くんと以前共演したご縁で今回出演することになりました。
長田くん以外は皆さん、ご一緒するのははじめましてな方々です。
主役は青年座の期待の若手、那須凛さん。

神保はお話の筋を運ぶ必要もなく、脇道でのほほんといて、ときどき主線を走る皆さんにちょっかい出す、みたいなポジション、かな。
自分に課した努力目標は、「汗ひとつかかずに終演する」。
といっても別に手を抜きたいんじゃ、ないですからね。
むしろ表現としては全力投球系の方が楽なんです。

そうではなくて、今年に入って、若いパワーが迸る、みたいな役どころが続いたので、次はいい加減、若くもなければパワーなんぞ迸らない、ような芝居ができたらいいな、と思ってたんです。

で、今回の役だとそれがやれるかと思ったので、そっちに狙っていってます。
まあ、幕が開くまではどうなるかわからないですけど。
こんなこと言っておいて本番では熱演してたりしてね。

そういうわけで、『追想のエレジー』、24日(木)から27日(日)まで、シアター風姿花伝にて上演してます!



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12月から取り組んでいた『空観』、全3ステージの公演を無事終えました!

平日の二日間にも関わらずたくさんのお客様が劇場へ足を運んで下さいました。ありがとうございます。
いわゆるふつうのお芝居とは様相が異なる独特な作品でしたので、お客さんからどういったリアクションが来るのかあんまり予想がつかなかったんですが、すごく好意的に受け止めて頂けたように感じました。

やはり扇田さんのヴィジョンは面白いです。
客席から観てみたかったなあ。

この作品って、舞台上の役者それぞれの動きが組み合わさって全体でひとつの絵になっているようなシーンが多いから、その渦中にいる側には客席からどんな風に見えているのか、いまひとつわからなかったんですね。

もっとも、僕がこういう表現法の作品にあまり馴染みがないから、というのもあるかもしれませんが。

というのも、実は神保にとってはこの公演、不得手なものへの挑戦、という側面があったんです。

『空観』は、ストーリーもコンセプトもわからないうちから、もしかしたら作品に関係がないかもしれないような様々な創作を重ねていき、そこから出てきた表現やアイディアを演出家が精査しながらだんだんと作品が形作られていく、そんな稽古でした。

僕は、まず戯曲があって、そこに書かれたセリフやト書きを守りながら如何に独自の工夫を凝らすか、という作品づくりが得意というか、まあ性に合ってるんので、こういう作品はこれまで避けていたところがあったんですね。
でも、過去にご一緒したことのある扇田さんが作る芝居だし不得手に敢えて挑戦してみよう、という気持ちで今回飛び込んだわけです。

結果、自分の中になかった演劇表現をいろいろ体感することが出来て、面白かったです。
のちに振り返ってみたらその経験がかなりの財産になっていた、そんな5ヶ月だったのではないかな。

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「ヒンドゥー五千回」は、今後は「空観」という集団名で新しく活動するとのことです。
どんな作品をつくるのか、楽しみです。

さて、次回の舞台は5月、また初めての現場です。本番までもうひと月を切ってます。がんばります。



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ついに、いよいよ、ようやく、とうとう、本番!

12月から始めて、年を越したり雪が積もったりオリンピックがあったり花粉症に苦しんだり桜が咲いたり夏日になったりしていた間もずっと創作を続けて、『空観』が今週25日と26日に上演されます。

『空観』の創作をしていることがもはや日常になってしまって、ひとつの作品として形になりそれがあと数日で跡形もなくなってしまうことが、ちょっと変な感じですらあります。

扇田さんの描く世界、演劇がどんな形でお客様に受け止められるのか、ワクワクします。

ありがたいことに初日はチケット完売しまして、席があるのは26日(木)の昼公演か夜公演のみとなります。

公演詳細・チケット予約ページへ

ヒンドゥー五千回最終公演、どうぞお楽しみに!

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4月のヒンドゥー五千回『空観(くうがん)』の稽古をしています。

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実は、結構前から稽古しています。

どのくらい前かというと、12月から(!)やっています。

週に数回の稽古の時期が数ヶ月あって(その間に神保は一時離脱して『ザ・モニュメント』の稽古・公演しました)、3月から本格的に作品づくりに入っています。

公演期間は平日の二日間、全3ステージのみ。

長い期間をかけてつくって、あっという間に終わってしまう。

これが贅沢か勿体ないかはさておき、そんな公演に結集した役者は総勢20名。

これだけのリソース、すべては構成・演出の扇田拓也さんのヴィジョンの実現に向けて注力されています。

扇田さんとは約8年振りにご一緒するのですが、ヒンドゥー五千回に参加するのは初めてです。

どのような作品になるかは明かせませんし、まだ変わっていくかもしれません。
たぶん、珍しい? 変わった? 演劇になるのではと思います。
なんですけど、前衛劇とか実験劇というのとも、ちがうと思います。

「こんな演劇がこの先もし流行ったら面白いですね」
というようなことを扇田さんが以前言っていましたが、はてさて。

ストーリーは、あくまで神保の個人的なイメージですけど、ガルシア・マルケスの小説みたい、なのかな。

公演を打つのが7年8ヶ月ぶりだというヒンドゥー五千回は今回が最終公演、見納めでもあります。
とにかく、百聞は一見に如かず。ご自分の目でどんな演劇かを確かめて頂きたいです。

劇場でお待ちしています!





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蜷川さんの三周忌追悼企画「蜷川幸雄シアター2」、今回は4月に3作品が全国10ヶ所の映画館で一週間ずつ、限定上映されます。
神保は『身毒丸 ファイナル』(4月14日〜20日)に出演しています。

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なんと16年前の舞台です。藤原竜也くん二度目の『身毒丸』、神保は初参加でした。
この舞台で初めての地方公演を経験しました。全65ステージという公演回数も初めてでした。
再演作品ということで、短い稽古期間の初っ端からさいたま芸術劇場大ホールの舞台で、実際の舞台装置、小道具ありの中でいきなりどんどん進むという状況にかなりテンパりながらあの劇世界の一部になろうと奮闘してました。
座組みの雰囲気もとても良かった。大好きな作品です。

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↑ 公演プログラムより。 

お時間ありましたらぜひお近くの映画館へ。





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第25回読売演劇大賞贈賞式に出席させて頂きました。

昨年7月に出演した世田谷パブリックシアター『子午線の祀り』が最優秀作品賞を受賞しました!

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うれしい。

また、若村麻由美さんは優秀女優賞を受賞されました!
おめでとうございます。

野村萬斎さんの演出の下、スタッフさんキャストが一丸となって作り上げたチームワークの結晶のような作品なので喜びもひとしお。
笑顔、笑顔でした。

いつかまた再演する時が来るまで。
精進します。
ありがとうございました。



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『ザ・モニュメント 記念碑』再演、全10ステージ終了しました!

いまの気分は正直、やり遂げたとか達成感とかよりも、安堵です。
3人だけで準備、稽古、三都市での公演、怪我も病気もなく千穐楽を無事に終えられて、本当に良かった。

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↑ ひめゆりピースホールではこんな感じの設えで上演しました。会場に据え付けの後ろの棚を敢えて隠さずむきだし。ギャラリーで行う公演に近い感覚だったような。


今回の再演の企画、那覇公演をやるというのが、目を引いたところだったのではないでしょうか。
沖縄に外から演劇公演がやって来る、というのはあまりないそうです。
そんな那覇での2ステージ、やれてよかったです。やった甲斐はありました。

大阪とも東京ともちがう反応が来るだろうことは何となくは予想していましたが、上演して、沖縄のお客さんにとって戦争、軍隊、兵士による暴力というのは、決して他人事でないのだろうと演じながら感じられました。

この芝居は幕開け、神保が演じたステッコという元兵士が戦時中に自分達がした行為を長々と語るのですが、客席に対面して喋り始めてあまり時間が経たないうちから、お客さんからの嫌悪感や緊張感が自分(が演じている人物)へ向けられているのがわかりました。

東京でも大阪でもそういう空気はないことはないですが、那覇の上演でははっきりと、強く感じられました。
いまも身近に起き得る、起こっていることなのだということを終演後に教えてくれたお客さんもいました。

そんな緊張をはらんだ空気で始まったのですが、最後まで熱心に舞台を観て下さり、芝居のパワーを楽しんで下さり、この作品の描くテーマや問題提起をそれぞれに感じ取って頂けたようでした。

全ステージ終わってみて、もし那覇での公演がなかったなら、今回の再演の企画に対する自分の気持ちというか思うところは、だいぶ違っていたのではと思います。

那覇公演にも、たくさんの素敵な方々が力を貸してくださいました。
その方達が協力してくれたからこそ、実現できた公演でした。
ほんとうに、ありがとうございました。
観に来て下さった皆様も、ほんとうにありがとうございました。

沖縄は、神保は初めてだったんですが、ハードな公演でもありましたし、遊んだりはしなかったですし、見て回ることもできなかったですが、それでも温かい人たち、美味しい食べ物に触れ、空気や時間の流れを感じることができました。
今度、プライベートで訪れてのんびり過ごしたいと思ってます。

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↑毎ステージのロウソクの準備は大体神保がやってました。

この戯曲は僕が見つけてきて、上演できないかと持ちかけて、翻訳したものですが、べつに、「この作品を通してこういうテーマを、メッセージを伝えたい」というような意識があったわけではなく、優れた手強い戯曲で、演じてみたい役があったから、という動機からのスタートでした。

ありがたいことに多くの人に観ていただけて、たくさんの感想を伺うことができました。
いろんな感想や意見を聞くことができましたが、うまく整理できないでいる、という印象の方が多かったように思えました。
この作品が、答えの出ない、でも、考えて、向き合わなければならないことを描いているからだと思います。
だから、「観終わった後、各人の中にうまく処理できない何かが残れば、この芝居はうまくいったということなんじゃないか」と考えるようになりました。
そして、この再演はうまくいったのではないかと思っています。

感想ツイートまとめ → ● 

この作品、まず初演がうまく実現したことがものすごい幸運の重なりでしたが、こういう形で再演がやれて、またまたものすごい幸運の上重ねをしてしまいました。
共演の西田夏奈子さん、演出の川口典成くんに感謝。この2人が神保の誘いに乗ってくれたからこそ、二度も面白い芝居が作れて、たくさんの得難い経験ができました。

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ありがとうございました!

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『ザ・モニュメント 記念碑』東京公演が無事終わりました!

寒くて雪が凍結している道のりを我々の舞台を観るために足を運んでくださった皆様には本当に感謝です。
2014年の初演と同じ会場で、同じメンバーで上演して、うれしいことに前回以上に好評だったように思います。
動員数も初演を上回ることができました!
感想ツイートまとめ → ● 

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東京公演の舞台は前回と同じ設えでやりました。
やっぱりこの作品と合った空間だと演じていて感じました。

振り返ってみると、東京公演全6ステージの中で、西田夏奈子さんと神保の芝居は少しずつ変化してました。
演出からの指示で修正しているところもあるんですけど、生ものの舞台で、ましてや二人芝居なので、一方の出方が少し変化すると相手もそれを受けて変化して、作品も毎ステージ微細に変わっていたんじゃないかな(もちろん核となる部分はどうあっても変えませんが)。

大阪の初めての会場で新鮮に再演をスタートさせ、
初演で馴染んだ東京の会場で作品を更に充実させ、
そして最後の公演の地、那覇へ

今週末3日(土)、4日(日)にひめゆりピースホールにて公演を行います。
ありがたいことに先週金曜の「沖縄タイムズ」に情報を掲載して頂きました。
これから他の媒体でも取り上げて頂けそうです。
ひとりでも多くの方に観て頂きたい、そして感想を伺ってみたい舞台です。
ぜひ、お越し下さい。お待ちしています。

公演ページ→ themonument14.webnode.jp
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公演も中日を過ぎました。
『ザ・モニュメント 記念碑』再演、好評公演中です。

カーテンコールがダブルになる回もありました。
初演をご覧になったお客様も前回より良くなったと仰って下さいます。
うれしい。

感想ツイートまとめもご覧下さい →

東京公演のあとには那覇公演が控えています。
この作品が沖縄の地でどのように受け止められるのか。

というわけで、引き続きがんばります。
ぜひお越し下さい!

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