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↑ 開演前に衣裳や髪型を確認する和田真季乃さん(左)と福田温子さん。

てがみ座『乱歩の恋文』がとても良いカンパニーだったことはこのブログでも何度か触れました。
キャスト、スタッフの一人一人について書きたいところですが、すごく長くなる予感がするので自粛。
総じて言えることは、皆さんどなたも個性(アク)が強くて、しかもチャーミング。
なおかつチームワークが良くて、仕事をきっちりこなす方たちでした。

思い起こせば、カンパニーの中の、ボケの人とツッコミの人とのバランスも良い具合にとれていたと思います(これ、結構大事なことです)。
毎日、何かしらで大笑いするような瞬間が現場に(少なくとも自分には)訪れていました。

お客さんからは、キャスティングが絶妙だったという感想もあったようです。
配役は、稽古初日の顔合わせで作者の長田育恵さんから発表されたものから変わることはありませんでした。
この作品での、まさに適役適所だったのでしょう。

そういえば、稽古の初めのころ、僕の平井通役の演技を見た作者に、「硬派な役者さんのイメージがあったからこういう(だらしなくてコミカルな)役を演ってるのが意外!」と感心されて、ちょっと嬉しかった記憶があります。
でも考えてみれば、「自分で配役しておいて、意外なの?」とも思うのですが。

そういえば、稽古場最終日に記念写真を撮りました。
いろんな現場を経験してますが、稽古場で、特に祝い事でもないのに集合写真を撮るのは初めてのことでした。
そうさせてしまう良い空気が流れていたのでしょう。みんな楽しそうにフレームに納まっていました。
その写真を見ると、誰か一人でも欠けたら、あれほどいい芝居にはならなかっただろうと改めて思います。

そんな我々でしたから、千穐楽の最終ステージの前の忙しい最中、舞台上で記念写真を撮ったことは言うまでもありません。

この作品を通じて生まれた、数々の素敵な出会いに心から感謝。

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