台本
『怒りを込めてふりかえれ』の稽古が始まりました。

久しぶりの外国の作品です(原題はLook Back in Anger)。
そろそろまた、翻訳劇をやりたいなと思っていたので嬉しいです。

やりたくはあったけれど、その理由は特に考えていませんでした。
そこで考えてみました。

で、出した結論が、たぶん、個性、言動、背景などで、日本の作品にはいないような人物を演じられるから、という。
そのことが面白い(と同時に難しい)からなのだと思います。

そんなわけで今回、ジミー・ポーターというイギリス人を演じます。
これ考えてみたら、堂々と(?)ものすごい「嘘」をやるわけです。

なにせ、演者は“神保 良介”なのに“Jimmy Porter”を名乗るのです。
逆に考えれば、もし“Jimmy Porter”という役者が出てきて“神保 良介”を名乗ったら、とりあえず「ヘンなの」って思いますもんね。

いまさらながら、こんな大嘘も許容してもらえる演劇って、素敵だよなあ、と思ったのでした。

“Jimmy Porter”を名乗っても「ヘンなの」と思われぬよう、頑張ります。