THE KING OF POP

マイケル・ジャクソンがあまりにも突然にこの世を去ってひと月。

あの日以来、他の人の曲は聴けず、マイケルの曲ばかり聴いています。自分なりの服喪なのかもしれません。

本当ならいまごろ、度肝を抜くようなコンサートがロンドンで行われているというニュースに心躍らせ、それを観ることができる人たちのことを羨んでいるはずだったのに。

訃報を聞いたあの日はただただショックでしたが、翌朝、ようやく悲しみが追いついてきたのか涙が止まらなくなり(正直、自分がこんな状態になることに驚きました)、大きめのサングラスをかけて家を出ました。
稽古場へ向かう電車の中で、ウォークマンからチャップリンの曲をカバーしたSmileが流れたとき、その歌詞とあの歌声が、悲しみに沈む僕たちに向けてのメッセージのように感じられ、前を向いていなければと思えるようになりました(今月初めに行われた追悼式で、ブルック・シールズも同様のことを弔辞で述べていました)。

当時は稽古の大詰めから公演に至る時期だったため、マイケルについて書きたいことはもっとあったのですが、自粛しました。

改めて、ご冥福を心からお祈りします。