今週に入って、くしゃみがよく出るようになっている。新聞を見ると、花粉症のシーズンが始まっていたらしい。
一応、花粉症にかかってはいない、と、本人は思っている。
だいたい、僕はちょっとした刺激ですぐ目や鼻がむず痒くなってしまう性質なので、何がそうさせているのか、原因の判定が難しいのだ。
だから花粉症ではない、と自分に言い聞かせている。認めてしまうと負けな気がするので、これからも、完全に発覚するまでは否定し続ける。
はーーっくしょい!! いや、違うんだ、これは花粉症じゃないんだ、何か別の理由があるんだ、そうなんだ。ズルズル、チーン。

花粉症の役者さん方はどうしているのだろう。くしゃみや鼻水が頻繁に出てくるような状態で芝居ができるのか。薬で抑えるという手はあるだろうけど、副作用とかあって、ぼーっとしたりしないのか?
でも、考えてみれば自分は、舞台上でくしゃみをしたくなったことはない(咳はあるが喉を使っているので別問題)。
そういえば、くしゃみとはちと異なるが、芝居の中で流れ出た涙や鼻水といった生理現象は、演技を終えてしまえば、感情の高ぶりがゆっくりと収束していくのとは対照的に、けっこうすぐに止んでしまうものである(舞台から退場した後もしばらく泣き続けている役者さんというのはあまりいない)。それと同じか?
やはり一度舞台に上がれば役者の底力のようなものがくしゃみの衝動を押し止め、コントロールできるのか? 例え敵が花粉症であっても?
でも僕はいまのところ花粉症じゃないのでわかりません。ふぇっっくしょん!!