ハードな稽古を重ねています。
今回自分にとって鍵となっているのが、身体。
昨年のリーディング公演と違って、今度は所作など習得することがいろいろあるし、何より、しっかと舞台に立ち、言葉を発せる身体が必要。ましてや侍の役だし。
所作、動作を集中的に稽古する時間があったんですが、実演してみせて下さる野村萬斎さんの動きの、なんと綺麗で無駄のないこと!
もちろんそんなことは前から判ってましたけどね、自分で同じことを再現しようと思った時に、まあ同じことにならないこと。当たり前か。
あ、全然違う身体なんだな、と改めて思いましたよ。
なので、とにかく普段からそういう身体を意識し続けるのが手っ取り早いので、稽古場の外でもなるべく侍の姿勢でいるようにしてます。多分、ハタから見たらヘンでしょう。
そんなこんなで、稽古開始からひと月が経ち、プレビュー初日まで1週間を切った!
萬斎さんのヴィジョンを実現させる為に、日々新しいやり方を試みてコツコツと作っています。
大規模なプロデュース公演なのに座組みの一体感があって、31人の役者全員がジャンル、キャリアの枠を越えて、一丸となってこの戯曲に挑んでいる、という感じがあります。
いまは、本番を目前に控えて、座組みがワクワクドキドキハラハラしていて、正に新作の初演!
どのような『子午線の祀り』となるか。ご期待ください。
ちなみに、事前知識として、平氏が源氏に追われて都落ちしてから壇之浦の最終決戦で壊滅するまでの大まかな流れを頭に入れておいてから観劇される方が、すんなりお話に入れると思います。