今月は世田谷パブリックシアター制作の『戯曲リーディング「子午線の祀り」を読む』という舞台に出演しました。
↑ シアタートラムに立ったのは2008年のKAKUTA『Root Beers』振り!
木下順二作のこの戯曲は『平家物語』を底本にしていて、実際『平家物語』の言葉がほぼそのまま科白となって、それを大人数で一斉に「群読」する、その中から登場人物が現れてお芝居が演じられる、という作品です。
「〜に候えども」とか「〜奉ってンげり」とかいった言い回しに、
「こういうの古文の授業で習ったなあ、時を経て今こういう形で再会するなんてああ人生は面白い」
と感慨に耽るヒマもなく、演出・主演の野村萬斎さんをはじめ、過去に出演経験のある俳優さん方から能狂言の語りのテクニックを用いた読み方というものを繰り返しご指導頂き、がんばってどうにかこうにかお手本に(少しは)近づけて読むことができたかと思います。
↑ シアタートラムに立ったのは2008年のKAKUTA『Root Beers』振り!
木下順二作のこの戯曲は『平家物語』を底本にしていて、実際『平家物語』の言葉がほぼそのまま科白となって、それを大人数で一斉に「群読」する、その中から登場人物が現れてお芝居が演じられる、という作品です。
「〜に候えども」とか「〜奉ってンげり」とかいった言い回しに、
「こういうの古文の授業で習ったなあ、時を経て今こういう形で再会するなんてああ人生は面白い」
と感慨に耽るヒマもなく、演出・主演の野村萬斎さんをはじめ、過去に出演経験のある俳優さん方から能狂言の語りのテクニックを用いた読み方というものを繰り返しご指導頂き、がんばってどうにかこうにかお手本に(少しは)近づけて読むことができたかと思います。
ラッキーだったのは、これリーディング公演なので、舞台上で台本を読めるわけです。
だから台本には、音の高低とか強弱とかの注意点をいくらでも書き込めたわけで。
だから台本には、音の高低とか強弱とかの注意点をいくらでも書き込めたわけで。
いやあ、リーディングでよかったあ(ちなみに座って読む訳ではなく結構動きがありました)。
戯曲に記された文字は、それこそ古文の授業のようなむつかしさを感じてしまいがちな言葉なのに、群読の稽古をしていく中で全員の声が合わさると、その言葉がうねりをもって、みるみる劇空間を作っていくことに驚きました。
今回萬斎さんとお仕事させて頂けて、伝統芸能のトップを走る方が体得された言葉、身体、技術の凄さに直に触れることが出来たのは(こんなこと書くのもおこがましいですが)、刺激的で得難い、すごい経験でした。
出演させて頂けて、感謝。
さて次の出演は12月です。
映画監督の紀里谷和明さんが初めての舞台演出を手掛ける『ハムレット』です。
一体どんな芝居になるんでしょうか。
がんばります。