ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保が身のまわりのことやら自分に起こったことやら考えていることなどを書き綴った、その記録。

2016年04月

ふう。今週も怒涛の稽古の毎日でしたが何とか生きています。

さて、今回は『ヘンリー六世 三部作』について。

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↑ こちらがヘンリーさん(らしい)。

シェイクスピアがヘンリー六世の時代(英仏百年戦争と薔薇戦争の時代でもあるわけですが)を、史実創作織り交ぜて紡ぎ上げた長大な三部作。
作者の処女作とも言われています。

正直、昔戯曲を読んだ時から、いい台詞やシーンはいくつもあるけれど、いかんせんなが〜いのもあり、なんだか作品としての決め手に欠けるなあ、と思っていました。

たぶんね、英国史に通じている人なんかは、
「あの有名なエピソードキターーー!」
とか
「歴史上出会えるはずのなかったあいつとあいつが夢の対決!」
とかの面白がり方もあるのだと思います。
が、神保は英国史に明るいわけではないので。

それが、稽古が始まって役者がそれぞれの人物として立つと、俄然面白くなってきました。英国史なんか興味なくてもね。

まず、個性的で多彩なキャラクターが次々現れては消えて行く(大抵は死亡)ので、「ああ、こいつはここまでだったか」とか「今度出てきたこの新しいキャラはいいぞ」とか見てて楽しめるし、あと、今回は登場人物の人数に対してキャスト数が少数なので、一人何役も演じてまして、そこらの演じ分けなんかも面白いかと。

そして、今回の公演では各部を約70分でやろうという、「ちょ、それマジ出来んの!?」な企画なので、戯曲に大胆なカットを施しぐぐぐっと圧縮することで戦争と政争の時代をジェットコースターのようにあっという間に楽しめます。

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最後に、今作が『リチャード三世』へと続く物語だということ。
先に公演が始まる『カクシンハン版 リチャード三世』と合わせて、圧倒的なサーガ感が楽しめるのです。
楽しみ方は2パターンあって、

 悒螢船磧璽瓢粟ぁ戮魎僂討ら前日譚の『ヘンリー六世』を観る
特に後半から両作に共通する人物がどんどん出てきて、エピソードも「これが『リチャード』のあそこに繋がるんだ」みたいなことが見えてきたりして、ワクワクします。

◆悒悒鵐蝓赦酸ぁ戮魎僂疹紊如悒螢船磧璽瓢粟ぁ戮魎僂
壮大な物語の更なる先、その帰結まで見届ける楽しみ方が出来ます。ていうか、『ヘンリー六世』を最後まで観たら『リチャード三世』も観たくなると思います。

そんなこんなで今作の魅力について書き連ねてきましたが、要は、
「よく知らないから」とか「長くて疲れそうだから」とかの理由で観劇を見送るのだとしたら、それはちょっと勿体ないかもしれないよ、てなことです。

『ヘンリー六世』は6回だけの公演です。お見逃しなく!

公演情報はこちら
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稽古しています。
ひたすらに。

ほんとうにそれしかしてないんだもん。
または空いた時間で台詞をさらっているか。
毎日そんな感じで生きてると曜日感覚なんぞ吹っ飛んで、気づけばもう1週間経ってた、てな感じです。

てなわけで、今回は『リチャード三世』について。
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↑ 本当はこういうひと(らしい)。最近になって遺骨が発掘されたことでも話題になりましたね。

シェイクスピア作品のなかでもまあまあ有名な方だと思いますが、グロスター公爵リチャードが王位に就く野心を胸に奸智某略を尽くして政敵を葬っていくお話。

神保は過去に蜷川さん演出、市村正親さん主演の舞台に出演しました。台詞もない役でしたが。
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↑ 公演プログラムより。当時23歳。

再びこの作品と向き合って、当時はわからなかった面白さをいろいろと発見してます。

たとえば、主役リチャードと周囲の人物たちが、それぞれにどんな思惑を持ち判断をしながら渡り合っていくのか、そういう水面下での対決の面白さなんかは、読み返してみて改めてわかりました。
で、そういった駆け引きは、拡大して見せなくてはならない大劇場よりも、息遣いや目線が読み取れる小劇場の方が俄然面白くなるでしょう。

もちろん、カクシンハンならではの、ブッとんだところもありますぜい。

というわけで、ぜひぜひお越し下さい。前売チケット発売中です。
ステージ数は多めだけれど、キャパは少なめなのでご注意を。
『リチャード三世』はチケット料金のお得なプレ公演もありますよ。

公演情報はこちら
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そんなわけで、ようやく5月のカクシンハンの公演情報が出揃い、前売チケット発売開始しました。

今回は『リチャード三世』の1ヶ月公演、加えてその前日譚となる『ヘンリー六世 三部作』を上演します。

すでにひと月前から稽古しており、もうひと月稽古期間はありますが、それでも時間が足りないくらい。

だってね、なにせ4本の芝居を作るのですよ。

『リチャード三世』は全21ステージ。
これまでは短い公演期間で都合が合わなかったという方も、これならばさすがにご覧頂けますね。
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シェイクスピアの処女作といわれる『ヘンリー六世』は、長大な三部作を各部70分くらいにぐぐっと圧縮し、英仏百年戦争から薔薇戦争の勃発、そしてリチャード三世の登場に至るまでを、一気に駆け抜けていくが如くお見せします。
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もちろんそういった英国史に関する知識はさておいても楽しめる芝居になりますからね。

シェイクスピア没後400年にどかんとぶちかまします。
どれかひとつでも、もちろん全部でも、ぜひ観に来てください!

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