『カクシンハン版 夏の夜の夢』チラシのアートデザインは現代美術家の梅沢和木さんによるもの。
素敵です。もしポスターがあったら部屋に飾りたい。
さて、そんなわけでシェイクスピア(あるいは沙翁)。
最後にシェイクスピア作品に出演したのは、2007年の『お気に召すまま』。
以来、ふとした時に「ああ、シェイクスピアがやりたいなあ」と天を仰ぐようになりました。
特にシェイクスピア好きというわけでもなかったのに(三本出演しただけ)、不在が愛を育てるとはよく言ったもので、疎遠になって、時間が経つほどにやりたい欲もどんどん高まっていきました。
けれどシェイクスピアを、オリジナル戯曲のままで、特に小劇場規模の公演で面白い舞台にするというのはなかなかにむつかしいということを、いくつか上演を観ていて気づきまして。
つまり、現代劇よりお金も労力もかかるし、何より演出家、役者、スタッフにそれだけの技量が要求されるんですね。
「やりたいけどつまんないのに出たって意味ないよなあ」と様子見を決めて7年、ようやく、実力があり、シェイクスピアとがっつり向き合って芝居を作ろうという方たちと出会うことができました。
ということで今回の公演では、小劇場でも優れたシェイクスピア上演はあるんだぞ、ということを実証してみせなければならない。
自分なんて所詮いち出演者に過ぎませんが、そういう志でもって稽古してます。
もちろん勝算はあります。なけりゃやりません。
と、こんなカタい決意を書いてますけど、『夏の夜の夢』は喜劇なので、賑やかで楽しく、そして笑える芝居をお目にかけます。
公演が迫ってきました。
これまでもそうでしたが、神保が出演作を強く推してる時は何か特別なものになりそうな時です。
ぜひ観にいらして下さい。
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