ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保が身のまわりのことやら自分に起こったことやら考えていることなどを書き綴った、その記録。

2014年05月

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『カクシンハン版 夏の夜の夢』チラシのアートデザインは現代美術家の梅沢和木さんによるもの。
素敵です。もしポスターがあったら部屋に飾りたい。

さて、そんなわけでシェイクスピア(あるいは沙翁)。

最後にシェイクスピア作品に出演したのは、2007年の『お気に召すまま』。
以来、ふとした時に「ああ、シェイクスピアがやりたいなあ」と天を仰ぐようになりました。

特にシェイクスピア好きというわけでもなかったのに(三本出演しただけ)、不在が愛を育てるとはよく言ったもので、疎遠になって、時間が経つほどにやりたい欲もどんどん高まっていきました。

けれどシェイクスピアを、オリジナル戯曲のままで、特に小劇場規模の公演で面白い舞台にするというのはなかなかにむつかしいということを、いくつか上演を観ていて気づきまして。
つまり、現代劇よりお金も労力もかかるし、何より演出家、役者、スタッフにそれだけの技量が要求されるんですね。

「やりたいけどつまんないのに出たって意味ないよなあ」と様子見を決めて7年、ようやく、実力があり、シェイクスピアとがっつり向き合って芝居を作ろうという方たちと出会うことができました。

ということで今回の公演では、小劇場でも優れたシェイクスピア上演はあるんだぞ、ということを実証してみせなければならない。
自分なんて所詮いち出演者に過ぎませんが、そういう志でもって稽古してます。
もちろん勝算はあります。なけりゃやりません。

と、こんなカタい決意を書いてますけど、『夏の夜の夢』は喜劇なので、賑やかで楽しく、そして笑える芝居をお目にかけます。

公演が迫ってきました。
これまでもそうでしたが、神保が出演作を強く推してる時は何か特別なものになりそうな時です。
ぜひ観にいらして下さい。

<公演の詳細はコチラ>
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先日、翻訳家の小田島雄志さんの「シェイクスピアに魅せられて」という講演を早稲田大学に聴きに行きました。

小田島さんは「シェイクスピアは生で台詞を聞くのが一番なので、ぜひ劇場で観てほしい」と仰っていました。

もちろん役者にとっても、ひとりで戯曲を読むより声に出して相手役と演じる方が何十倍もおもしろい。

というわけで、カクシンハンの『夏の夜の夢』の稽古、楽しいったら楽しいのです。
シェイクスピアの経験が豊富な役者さんたちと若い世代の役者たち、そして才気溢れる演出家が結託して、古典的であり現代的でもある新世代のシェイクスピア上演を目指します。

これは面白い芝居になりますよ。そして神保のこういう予感はまず当たります。
宣伝だからというわけでなく純粋にお薦めします。ぜひ来月の観劇予定に加えて頂きたい。

で、この『夏夢』で今回演じる役、ちょいと思い出深いものがありまして。
話は神保がニナガワカンパニー・ダッシュにいた頃にさかのぼります。

そこでは役者たちはそれぞれエチュードと呼ばれる10分〜20分くらいの短いシーンを自分たちで稽古して、毎月か隔月でその発表会を行いそこで蜷川さんのダメ出しを受ける、ということをやっていたんですが、神保が19歳でカンパニーに入って初めて発表したエチュードが『夏夢』の中の短いシーンでした。

そうです、その時演じた役を今回演るのです!
まさか初めて演じたシェイクスピアを14年後に再び、ちゃんとやることになるとはね。

今回稽古していて、当たり前のことだけど、あの頃は何もわかってなかったなあ、と感じます。
だから、リベンジというわけじゃないけど、昔出来なかったことも含めてしっかりやったるぜ、と思いながら稽古してます。

<公演の詳細はコチラ>
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