はい、そんなわけで、リーディング公演の稽古をしてます。
リーディングは客として何回か観たことはあるけど出演は初めてなので、「リーディング公演とは何だ?」てことを考えながら稽古しています。
もちろん表現に正解はないけど、芝居の上演とは別ものであることは確かなので、どういうところが違うのか、そのためにはいつもとは何かを変えるべきなのか、てなことを(マジメか)。
でまあ、今回は「人物を演じる」のでなく「言葉を届ける」ことを主眼にしようという風に思ったわけです。
だって台本持って出てきて読んでたら、どう見たって登場人物ではないわけで。
通常の芝居にはみんなで台本を読み合わせる「読み稽古」というのがありますが、それとも違う読み方で、言葉をシンプルに客席へ届けて、あとは委ねちゃえ、というのを目指してます。
まあ結果的に演じているように見えるかもしれないけど、少なくとも本人は違うことをやっていて、ちょっと新鮮さも感じていたりして。
また、「ただ座って朗読するのでは芸がないから何か趣向を凝らそう」というのが、リーディング公演なのだという(勝手な)イメージがあるんですが、今回の公演も3演目それぞれに違った見せ方をしています。
7月3日からこまばアゴラ劇場で。ぶらりお越し下さい。
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