母校の演劇部に行ってきました。
きっかけは、校舎の改修のために演劇部室が取り壊されることになり、折角だからその前に集まろうという顧問の先生からの呼び掛けでした。
僕の二つ上の先輩から現在に至るまで各学年の元部員たちが総勢50人くらい集まり、ただでさえ狭い部室はぎゅうぎゅう。
高校における演劇部なんて、まあ残念ながらマイナーな存在なのに、しかしそれだけの人数が再び集まったことに驚きました。
↑ 現在の部室にはいろんな芝居のチラシが貼ってあって、中には2006年の『白夜の女騎士』も。貼った子は元部員が出演してたことなんて知る由もなかったでしょうが。
集まりには現役生も来ていて、少し話をしました。
聞けば、いまは高校生の部員はおらず、中学生の女子のみだとのこと(中高一貫校なのです。僕は高校からの入学でした)。
そこで、今度僕が部活に来て稽古を見ることになり、別の日に再び部室に行きました。
シアターゲームや台本の読み合わせを一緒にして、3時間半があっという間に楽しく過ぎました。
みんな、演じることが楽しくて、まだ知らないことだらけの世界に胸躍らせていました。
そんな彼女たちの稽古を見ながら、僕は「ああ、こういうことだったよなあ」と、懐かしい部室の片隅で思い返していました。
……しかしちょっと待てよ。
ここにいるのは13歳か14歳の中学生……てことは……え? 彼女たちが生まれた年に俺この学校卒業してたってこと!?
ちょ、いいのかこれ!? 神保センパイとか呼ばれてる場合じゃないよ! ちゃんとできてないダメなオトナじゃんか! ただのムサいオジサンじゃんかあああ!
……と、僕を前にして緊張するティーンたちを前にして、こちらもよくわからん苦悩をしていたのでした。やれやれ。