トレランス公演『アセンション日本』、終了しました。
直球で物議を醸す内容だっただけに不安も少なくありませんでしたが、思っていたよりも好意的に観て頂けたようです。
僕のスタンスとしては、主義主張があろうがなかろうが、それに相容れようが容れまいが、面白く観てもらえなければ意味がありません。
今回、賛否両論、さまざまな感想があったということは、しっかり観てもらえたということだと思うので、それはよかったと思います。
今回もまた、複数の役を演じまして(このところなぜかそういう作品が続いてますね)、衣裳の早替えなんかで舞台裏はけっこうバタバタだったのですが、その中でもメインといえる役は、福島第一原発で事故が発生した、あの緊急時に対処した警視正でした。
実際の出来事、それもまだ記憶に新しい出来事を芝居で演じるのは初めてでしたし、そのリスクや難しさは演出家も稽古の初めの頃から繰り返し言っており、演劇的な省略を用いたシーンの中でドキュメンタリーのようなリアルな演技を要求されました。
シーンに入る前には毎回、いまこれを演じることの責任を再確認して、舞台に出て行くようにしていました。
正に、今現在を描くことのできる演劇ならではの作品だったと思います。
ご来場下さった皆さま、応援して下さった皆さま、どうもありがとうございました。
次の舞台の予定は秋、野外劇に出演します。
どうなることやら。ご期待下さい。
↑ 初日のアフタートーク(ゲスト・飯田哲也氏)の模様。
☆各回のアフタートーク動画がこちらから見られます