ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保が身のまわりのことやら自分に起こったことやら考えていることなどを書き綴った、その記録。

2008年04月

先週からBS2で始まった黒澤明特集。

『羅生門』に続いて今週は『用心棒』。もう最高。

砂塵舞う中、三十郎とやくざ達が相対する画が問答無用な格好良さ。
やくざ達のあの居並び方は舞台のように見事なミザンセーヌだよなあ。

ニナガワ・スタジオ出の人間としてはやはり、子分役に至るまで、一人一人が個性豊かに見えるようにキャスティングされ、役作りされてるのにも注目しちゃう。
「黒澤作品は目立たないような役まで凄いぞ」とよく怒られてたからね。
そういえば話は逸れるが、この間テレビをつけて他のことをしていたら、いきなり聴き覚えのある怒号にドキッ! となった。
何事だ一体と見ればビールのCMだった(同じ思いをしている役者さんも多いのではないだろうか)。

次回は『椿三十郎』。録画用のDVDを買い足さねば。
一度も観たことない作品もまだたくさんあるしね。これを機に全作品制覇します。

ただ、ひとつ。
黒澤作品ならば放送禁止用語も断りを入れとけばOKにしちゃうNHK。
劇場中継とかだとカットするのに、なんか差別じゃない?
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2002年、21歳。
稽古場・劇場にいるか、もしくは大学にいるか、そんな毎日を送っていた。
この年、『身毒丸』という舞台に出演した。

出演した舞台すべてにそれぞれいろんな思い出があるけど、僕にとっていちばん思い出深いのはたぶん『身毒丸』じゃないだろうか。
挙げればきりがないくらい初めてのことだらけで大変だったし、必死だったし、楽しかった。
長かった公演が終わりを迎えてからは、「いつかまたこの芝居が上演される時、その頃にはたぶんもう同じ役を演れなくなってるだろうから、次は客席から観たいな」。
そう思っていた。


2008年、27歳。
『身毒丸』との6年振りの再会。
開演前からわくわくどきどきするなんて普段はないことだ。
6年前のこととはいえ65ステージやっているので、何が起きて、どういう音楽がかかって、誰がどこにいるか、タイミングやきっかけもみ〜んな知ってる。
それでも見入ってしまった。
こんなに凄い芝居に出ていたんだ、と改めて感じた。

この芝居、上演中は舞台上にいるか裏で移動・早替えしてるかのどちらかというくらい終始忙しく、舞台の様子は楽屋のTVモニターや舞台袖でちらっと見るくらいしかできなかった(02年の時は初めから劇場で稽古したというのもあったし)。
今回、初めて真正面から観て、あっち(舞台上)とこっち(客席)ではやっぱり大分違って見えたし聴こえた。
思い描いていたより更に妖しく、激しく、美しい。

更に、集中して観ているのと並行して、「この時、舞台裏では大変なんだよなあ」みたいなことから、地方公演でのちょっとした出来事のような、すっかり忘れていた思い出までが湧き上がってきた。

作品に感動、懐かしさに感動、前回から更に進化してたところにも感動。


楽屋で出演者、スタッフのみなさんと再会。
ほとんどの人とは『身毒丸』後も別の現場で会ってたけれど、やはりこの芝居で会うのはまた違う。
かつての戦友として迎えてくれてる感じがして、嬉しかった。
みんな、全60ステージ走り続けている。その大変さは身に沁みて分かる。ホントすごいです。


やっぱり『身毒丸』は特別。
出演者と観客、両方の立場で体験するという願いが叶って、またひとつ『身毒丸』の思い出が増えた。
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明石家さんまプロデュースPart14『今回も゛コントだけ』を観に行った。
舞台はよく観に行けれども、お笑いのライヴは初めて。

恐らく大枠を決めておいて、細かいネタはその都度変えていると思うのだが、生で見る芸人さんたちの間合いとかテンポとか即興性に笑わされ、圧倒された。

前回は即興性がどうのこうのと書いたけど、その道のトップの人たちなわけで。
観ている側は面白くて笑っているだけでいいけど(また、そうあるべきなんだろうけど)、すごい才能ですよ。
瞬時のひらめきと判断で動いて、結果が明確(笑えるかそうでないか)に出る、無茶苦茶シビアな状況下でやってるんだもん。
観客として来ていた小堺一機さんが舞台から急にふられて即対応してたのにも感動。

面白かったです。すごいです。恐れ入りました。僕も頑張ります。

桜
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