ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保良介の出演情報やその他諸々。

2007年10月

上野に行く。お目当ては国立西洋美術館の『ムンク展』。
しかし着いてみれば、ゲートが閉められ「本日休館」の札。月曜日は休みだったのだ。

「まいったなあ、ちゃんと調べてから来ればよかった、じゃあ近くの東京都美術館にしよう」
行ったらそこも「本日休館」。
国立科学博物館で『大ロボット博』というのをやってるらしいので、それでもいいやと行ってみると、展示は明日からだった。
ええい、それじゃあ国立博物館の『大徳川展』はどうだろうと行くと、案の定、やっぱりそこも閉まっている。
「ちきしょう、でもせっかく上野まで来たんだし……もうこうなったら上野動物園でもいい!」と足を運べば……(もうお分かりですね)そこもゲートが閉まっていた。

月曜がお休みなのは劇場と床屋だけじゃないのね。勉強になりました。

幸い、上野の森美術館の『シャガール展』は無休でやっていたため、入れた。
シャガールは、ほとんど名前しか知らなかったので、最初のうちは「ふ〜ん、こういうのなんだ」くらいに思っていたが、見ていくうちに、色彩感覚や、度々描かれている、寄り添って空中に漂う男女のモチーフなどによる、独特の世界感に浸ることができた。

ついでに不忍池にも行ってみた。
不忍池といえば昔、『マクベス』の稽古で蓮の枯れ葉を使うのでもらいに行くぞと、自分も含めたニナガワカンパニー新人の男連中が手伝いに呼ばれた。行ってみると蓮はすでに刈り取られてしまっていて、結局何の手助けもできずに帰りましたとさ、なんてことがあった。

その後、久しぶりに落語でも聴いてみようかなと鈴本演芸場に寄れば、改修工事で今日、明日はお休みだそう。やっぱり今日はそういう日なのね。
『ムンク展』はまた今度にします。

不忍池
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ここのところ何をしてたかというと、先週、先々週とワークショップに参加していた。

講師は小劇場系の演出家さん方だったということもあり、参加者には小劇場で活動する役者さんたちが多かった。
で、その中でやってて思ったのは、演技スタイルって出自によってだいぶ違うんだあ、ってこと。
もちろん小劇場系とひとくくりにしても、それぞれのカンパニーによってやり方が異なるし、役者の資質によっても変わってくる。
それでも、自分と、違うところでやってきた役者さんとでは、ひとつの戯曲に取り組むにあたって、意識的にやるにせよ無意識的にしているにせよ、演技のスタイルが違う種類のもののように感じられた。
そういえば今回のワークショップのことではないけど、普段は大衆演劇界でやっている役者さんとご一緒したとき、ちょっとしたところで選択する演技が自分にはない発想だったりするのが面白かった。

で、こういった違いを修正しようと思ったとき、意外と難しかったりするのだ。
それでも役者は演出家の要望に応えなきゃならない。
そんなことを実感(痛感)したワークショップだった。

そんな僕だが、今冬、小劇場系の舞台に出演予定である。
詳しいことは近いうちに載せます。どうぞよろしく。

しかし、気づけばだいぶ肌寒いくらいの季節になってきましたね。みなさんも風邪などひかぬよう、お体ご自愛ください。
そんな10月も半ばになったというのに、「あっつい〜」と言って冷蔵庫から取り出したビールをごくごく飲んでるCMは、一体どこの誰に向けて発信しているのだろうか。
それこそ夏真っ盛りの時期に、一面の雪景色の中で携帯電話をかけていたCMに負けず劣らず違和感がある。
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先日久しぶりに、我が学びの園こと、早稲田大学に行った。

目的は演劇博物館主催の公開講座を聴講するためだったのだが、しばらく来ないうちに、キャンパスの結構な変わり様に驚いた。
建て替えられた綺麗な学棟、新しく立派になった学生会館、まだ建て替え工事が進んでいる所も。大隈講堂も改修したらしい。大学外の通りも新しく舗装されてる。
更に、僕の在学中には、過去の諸問題で長らく中止されていた早稲田祭まで復活している。

タイミングなんだろうけど、ここまでくると、なんか、少し割を食った気分だ。実際には大した違いはないのだろうが、いま早大生やってる人たちがちとうらやましい。

とはいうものの、大学2年目からニナガワカンパニー・ダッシュに参加していたので、授業の時以外はほとんど稽古場か劇場にいたから、あんまり大学にいなかったといえばそうなんだけど(でもちゃんと卒業しました)。
エチュード発表をして、演出家の講評を受けた1時間後には大学の授業に出ている、なんてこともあった。その時ばかりはさすがに学生モードに戻れず、ヘンな感覚だったな。
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公演中に劇場の外でお客さんに「ブログ見てます」と話しかけられ、面と向かって言われると気恥ずかしかった、と以前書いた。
そりゃもちろん嬉しいのだけれど、なんだか、妙に照れるのである。

ましてや友人・知人から「ブログ見たよ」と言われた日には、輪をかけて気恥ずかしいものがある。
このブログ、自分の知り合いではない、不特定多数の人に向けて書いているようなところがあるので、といって、べつに読まれてまずいようなことは書いてはいないけど、でもブログやってますと周囲に触れ回ることは特にしていないし、ていうか、よく探し当てたなあ。

しかしなんで気恥ずかしいのだろう。
おそらくは、その友だちや知り合い(更に言えば、話しかけてくれたお客さん)に接しているときの自分と、ブログ上の自分とはどこか少し違うからかもしれない。
そんな独特の羞恥心を持つ僕なのです。

渋谷で、2時間ちょっとの時間をつぶさなくてはならなくなり、途方に暮れた。
基本的に、人ごみがそれほど好きではないので、用事がない限り渋谷にはあまり居たくない。
平日の昼過ぎにあれだけの数の人間を集めるどんな魅力があの街にあるのか、いまだに理解できないのだが。他所より圧倒的に混み合ってる気がするのは、ただ単に歩行者用の道が狭いだけではあるまい。なぜなの?
結局、さしたる目的もなく電化製品店とCDショップでうろうろした挙句、何も買わなかった。
で、あとになって、松濤美術館で時間を過ごせば良かったと気づいた。失敗した〜。
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