ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保が身のまわりのことやら自分に起こったことやら考えていることなどを書き綴った、その記録。

2007年09月

国立新美術館の『フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展』へ。

『牛乳を注ぐ女』、予想していたよりも小さかった(45.5×41cm)。
でもそれにしちゃあ、細部までじっくり鑑賞しようとしたときに、手前に設置されている“これより先には入らないで下さい”バーが我々を必要以上に遠ざけてる気がしたが。
でもでも、光や質感の描き方が素晴らしく、空気感までこちらに伝わってきそう。美術のことは全くわからないけど、名作と言われるだけのことはあるのだなあ。

赤外線調査によって、「この作品制作の裏にはフェルメールのこんな工夫、試行錯誤があったことが分かった」というのも紹介されていて、ほおほおと思ったんだけど、こういうのって、作者によっては、公にされたくない人もいるんだろうな、とも思った。

僕が言うのも全くもっておこがましい話だけども、表現する人って、作品形成に至るまでの全てのプロセスは知られたくないっていうのはあると思う。
僕個人のことだったら、この部分での工夫とか苦労は話してもいいけど、こっちのこれについては他者に語るようなことじゃないっていう線引きはあるもの。
もちろん、作品を享受する側になれば、制作秘話を知りたいという気持ちは僕もあるけど。
まあでも、すでに亡くなった人の作品なら何を調べ出そうと「死人に口なし」なのかな。
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首相が変わって僕が思うのは、今後の政策の動向ともうひとつ、湯呑み茶碗のことである。

初代の伊藤博文から現在に至るまで、歴代の内閣総理大臣の似顔絵が描かれた湯呑みがある。
あれはどこで売られているのだろう、国会議事堂のお土産店とかかな。高速道路の休憩所の売店で見かけたことがある気もする。
この湯呑み、別に僕が持っているわけではないのだが、祖父母の家に行くとあるので印象に残っているのだ。

だから今回も、ああ、これでまたアップデートされた湯呑みが作られるんだろうなあ、などと思いを馳せてしまうのだ。
しかし、こうちょくちょく首相が交代していくようでは、物持ちの良い家庭などで使用されているあの湯呑みは、たとえ綺麗でもなんだかレトロ感を醸し出しているように見えることだろう。
今回作られるであろう新しい湯呑みもまた、遠くない未来に、また新しいものに取って代わられるんじゃないだろうか。

ところで、気温の変化でここのところ、風邪ではないけど鼻がムズムズしてくしゃみがよく出る。
このあいだも、ラーメンを作り、運んでいるときにムズムズっときて、急いで器を置かねばと思ったときには時既に遅く、くしゃみをして手にスープをかけてしまい、熱い思いをした。

やっとこさ初秋の季節を迎え新涼のみぎり、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
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何日か前の新聞で、『男はつらいよ』シリーズのロケ地について書かれていたのを読んでふと柴又へ行ってみようと思い立ち、んで、今日、行ってきた。

柴又には過去に一度だけ来たことがある。あれは確か20年くらい前、ってそんなに昔になるのかぁ。
参道で草だんご買って、帝釈天にお参りして、江戸川土手を歩いて、寅さん記念館に入って、山本亭の庭園を見て。
町は、いろいろ変わったりはしているんだろうけど、それでも昔ながらの下町の風情が感じられて、満足。コンビニやファーストフード店も全く見なかったし。

『男はつらいよ』は、6歳くらいの頃にテレビで『寅次郎子守歌』を観て以来(何故だかちゃんと覚えている)好きだけど、まだ観てない作品もたくさんある。BS2が全作品放送したばかりだから、しばらくテレビではやらないだろうし、ちびちび借りてきて観ようかしら。
帝釈天柴又の猫

帝釈天入り口近くにて。今日も暑かったから、日陰の石の上はひんやりして気持ち良かったんだろうな。
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「大人のDS 顔トレーニング」をやっている。
始めて1週間経っていないので効果が出てくるにはまだ早いけれど、やった後にはいつも顔の筋肉が軽く疲れているので鍛えられているということなのかな。

それで思い出したのが、以前、『2003・待つ』という舞台で演った役のこと。
いじめられっ子の中学生役。
23歳で中学生役は無理があったろうと思われるかもしれないが、これが意外と、違和感なかったのだ。自分で言うのもナンだけど(ちなみに25歳の時には高校生役を演ったがそれもセーフでした)。
常に、貼り付けたような満面の笑みを湛えた顔で演技をした。いじめられっ子が外敵から身を守るための、屈折した処世術とでも言おうか、つまり、ずっとにやにやしているのである(余計いじめに拍車をかけそうなものだが)。
蹴られようが罵倒されようが表情はにこにこでキープ。台詞を喋る時もずっと異様なまでの笑顔で。
これは物凄く顔の筋肉を使った。稽古中などは特に、完全な筋肉痛になった。その甲斐あって(?)公演が終わったら小顔になっていた。

今は気楽にフェイスニングを楽しんでます。
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中学の保健体育では男女共に、これまでの武道とダンスのどちらかを選択する仕組みから、両方学ぶように変更するそうだ。
自ずと男子は武道、女子はダンスを選ぶ傾向にあるという。たぶんその「流れ」に逆らう人はごく少数でしょうね。
両方を必修にすることがいいか悪いかは置いておくとして、武道もやりたかった女子や、ダンスがやってみたかったなと思っていた男子にとっては朗報だ。僕も、当時どう考えてたかは忘れてしまったが、実はダンスを選びたかった人間だったろうし。

でも待てよ。ダンスって体育なのか?
器械体操とかならスポーツの範疇なのだろうけど、ダンスとなると「表現・芸術」の分野に入るような気がする。
「表現」とでも「演劇」とでも好きに呼べばいいけど、なんで日本には、そういう科目がないのだろう。
表現する、という行為に出会う機会が少ないと思うのだ。

『アクターズ・スタジオ・インタビュー』を見ていると、芝居や演技になんか全く興味がなかった人間が、必須科目だから(または単位が足りなくてしぶしぶ)という理由で、授業を通じて演じることへの面白さに目覚め、俳優を志した、というケースはよく出てくる。
別に役者にならなくても、授業を通じて、演劇や表現することへの関心を持つ人は増えるはずだし、そうなれば質の高い観客も増えていく。
そういうチャンスがひとつ少ない日本って、なんか、残念だなって思うのだ。

そんなことより(もちろん「そんなこと」なわけないのだけれど)台風9号直撃が大変そうだ。7月に公演中だった時の、台風接近を思い出す。
関東地方にお住まいの皆さん、どうぞ気をつけてくださいね。
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森

今日、森(というか山かな)に入った。
別に前もって計画してたわけではなく、なんとなく、成り行きで。

舞台装置の森も、あれはあれでなかなか大変だったけど、本物は更にでこぼこしてて、石とかもごろごろしてて、風とか吹いてきて、虫とかがまとわりついてきて、やっぱりずっと手強い(そりゃそうだ)。
でもなぜか懐かしい感じもした。
終わってまだ1週間しか経っていないからだろうか、枯れ枝を拾い集めたい衝動に駆られた。

♪高みを目指す〜欲を捨て〜


芝居を観て、映画を観て、美術館へ行って、小説を読んで。
稽古・公演期間中はオフの時間であっても、自分が携わっている作品世界に片足半分突っ込んでいたようなものだったので他の作品世界に入り込むことができなかったけど、今は平気。
いろいろと勉強、吸収しています。
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