ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保良介の出演情報やその他諸々。

2007年02月

エミリオ・エステベス監督『ボビー』という映画を観る。
本編中でのロバート・F・ケネディの演説は、時代や政治、国家を越えて響くものがある。

2001年9月にアメリカ同時多発テロが起きた時、深夜にテレビを見ながらその恐ろしさに衝撃を受けると同時に、この先行われるであろう、このテロに対する報復によって更に多くの人が犠牲になるのだろうな、と思っていた。
暴力の連鎖の恐ろしさとそれを克服する姿勢を、RFKはベトナム戦争時に呼びかけていた。
その後、ベトナム戦争が終わると当時の過ちや異常性を描いた映画が多く製作され評価を受けた。
それなのに、である。

攻撃されるという恐怖の渦中にいなかった僕はその不安を想像することしかできない。しかしそうなった時、報復(または自己防衛のための攻撃)を望む心理は自分にも簡単に働くものだと思う。
アメリカではここ2、3年で再び、現状の危険性を巧みに描いた映画が公開されるようになった(企画自体はもっと以前からだろう)。世論も大分変わってきている。
米国民は報復への思いを克服したのか、それとも時間と共に和らいだだけなのだろうか。もし後者だとすると、またいつか湧き上がる時が来るのだろうか。

ちなみに、米同時多発テロが起きた当時は『2001・待つ』という作品の稽古中だったのだが、「自分達のやってることって意味があるのかな」と感じたことを覚えている。もちろん何らかの意味があるには違いないのだけれど。
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今週に入って、くしゃみがよく出るようになっている。新聞を見ると、花粉症のシーズンが始まっていたらしい。
一応、花粉症にかかってはいない、と、本人は思っている。
だいたい、僕はちょっとした刺激ですぐ目や鼻がむず痒くなってしまう性質なので、何がそうさせているのか、原因の判定が難しいのだ。
だから花粉症ではない、と自分に言い聞かせている。認めてしまうと負けな気がするので、これからも、完全に発覚するまでは否定し続ける。
はーーっくしょい!! いや、違うんだ、これは花粉症じゃないんだ、何か別の理由があるんだ、そうなんだ。ズルズル、チーン。

花粉症の役者さん方はどうしているのだろう。くしゃみや鼻水が頻繁に出てくるような状態で芝居ができるのか。薬で抑えるという手はあるだろうけど、副作用とかあって、ぼーっとしたりしないのか?
でも、考えてみれば自分は、舞台上でくしゃみをしたくなったことはない(咳はあるが喉を使っているので別問題)。
そういえば、くしゃみとはちと異なるが、芝居の中で流れ出た涙や鼻水といった生理現象は、演技を終えてしまえば、感情の高ぶりがゆっくりと収束していくのとは対照的に、けっこうすぐに止んでしまうものである(舞台から退場した後もしばらく泣き続けている役者さんというのはあまりいない)。それと同じか?
やはり一度舞台に上がれば役者の底力のようなものがくしゃみの衝動を押し止め、コントロールできるのか? 例え敵が花粉症であっても?
でも僕はいまのところ花粉症じゃないのでわかりません。ふぇっっくしょん!!
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彩の国さいたま芸術劇場に通うことがある。
自分が出演する舞台の稽古や公演のためだったり、自分は関わっていないけど稽古を見学させてもらうためだったり。
この劇場を初めて訪れたのは1999年の『リア王』を観た時だったから、8年くらい経ったことになる。その間に2つの作品で、この劇場の舞台に立たせてもらった。

素晴らしい劇場だと思う。
だが僕の住んでいる千葉県からは、いかんせん通うのに時間がかかる。なんだかんだで片道1時間半くらいか。
それだけの時間があれば、本も読めるし、いろいろと考え事もできる。
だが、稽古や本番を終え疲れた身体は、それだけの時間じっと座っていると、回復することを要求してくる。そして僕が通うのに使用している武蔵野線は、車両も線路も昔ながらの電車といった感じで、ガタンゴトンとよく揺れる。
電車の揺れほど居眠りに快適な環境は僕はないと思っているのだが、いかがなものか。

かくして、帰りの電車に揺られ、爆睡する若者の一丁上がりである。いびきこそかかないものの、運悪く隣に座ってしまった方の肩をよくお借りすることがある。
これまでに寄りかかってしまった皆様、どうもご迷惑かけました。この場を借りてお詫び申し上げます。
だが経験者ならばご理解頂けるだろう。一度居眠り状態に入った人間は、何度小突かれようが、見ず知らずの人に身体を預けてしまっていることに気づこうが、なかなか自分では制御できないものなのだ。
しかもそういう場合の多くは、役のために髭を生やしたり髪を伸ばしたりしていて、自分で言うのも何だが、車内が混雑していない限りは隣にはあまり座りたくないであろう風貌である。
本当に申し訳ないです。

話は逸れるが、僕の知っている役者さん達の中には、役のために髪の毛や髭を伸ばした状態で街を歩いていて警察に職務質問された経験があるという方々がけっこういる。
僕にはまだその経験はないが、もうちょっと年を重ねていけば起こらないことでもないかもしれない。

というわけで電車に乗るときには、少しでもリスクを軽減できるよう、なるべく一番端の席を狙うようにしている。
ちなみにさいたま芸術劇場では今、『恋の骨折り損』という舞台の稽古をしているので、その見学に行っている。
喜劇作品の稽古場はシリアス系作品の時とは違う、穏やかな、それでいてピンと張った空気が流れていて面白いです。
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はじめまして。神保良介です。

というわけでブログです。
いままでは、他人様(時には知人)のブログをこっそり覗かさせてもらっていただけだったけれども、自分でもひとつやってみることにしました。
いまや国内で何百万人という方々が持っているブログサイト、誰でもカンタンに始められるという手軽さが、急速にこれだけの人気を呼んだのだろう、じゃあやってみよう。で、やってみた。

かなり手こずった……。

みなさん、苦労しなかったんでしょうか?
ブログってどうやって作るんだろう、どこのサイトに作ろうかというお勉強に始まり、ブログを立ち上げ、ひとまず今現在の見た目にまで持ってくるまでに、何度か挫けそうになってしまった。
それでもここまで漕ぎ着けたことだし、今後もこのブログを、いろいろ直したり変えたり、グレードアップしていこうと思う。……そのうちにね。

これからは身の回りに起こるよもやまごとや過去にあったこと、考えたこと感じたことなどを、なるべく体裁を繕わずに、そのままの形で書き込んでみたいと思いますので、もしよかったらお付き合い願います。
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