ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保が身のまわりのことやら自分に起こったことやら考えていることなどを書き綴った、その記録。

【出演・戯曲翻訳】
『ザ・モニュメント 記念碑』再演
18年1月20日〜21日 大阪/アプラたかいし 小ホール
18年1月25日〜28日 東京/プロト・シアター
18年2月3日〜4日 沖縄/ひめゆりピースホール

http://themonument14.webnode.jp/

2016年最後の投稿で、「来年はもっとたくさん本を読む、そのためにKindleも買った」と書いたが、有言実行といってもよいだろう。一日の中で読書に割く時間は確実に増えた。殆どは電子書籍で読んでいる。

流石に、取り組まねばならない作品や台本が出てくると読書ペースは落ちるが、今年に入って初めのふた月ほどはかなりの時間を持て余していたため、読書が捗った。

小説、教養、エッセイの三種を並行して読み進める形をとってみたが、これが殊の外自分に合っていた。読んでいて集中が切れてきたら、ひと息入れて別の本に移るとまた集中力が戻ってくる。

小説は、基本的教養としても読んでおきたい未読の世界文学群に、日本の現代の作品、英語力の維持の為に洋書。

教養は、この歳まで疎いまま放置してしまっている分野(近現代史、哲学思想、経済)に関する新書などを中心に。

エッセイは、上のふたつに疲れてきた時のリフレッシュとなる刺激的なものを。

Kindleを購入したのも大きかった。
電子書籍リーダーを得たことで、即入手できる(セールも多い)、本のしまい場所に留意しなくて済む、軽いし眼が疲れない(スマホやタブレットとの大きな違い)、などなど自分にとっての利点が多く、加えてここ数年で電子書籍の数、種類がぐんと増えているため、次々に読みたいものが出てくる。

このブログをPC等でご覧の方には左側サイドバー下部に本棚が見つかると思うが、読み終えた、または読んでいる本は今年に入って二十冊を数えた。
さほどの読書家でもない自分にはなかなかの数字である。
Kindle内に積ん読している本もあるし、この調子でどんどん読みたい。

ただ、そうして読書に没頭しているとその分ネット上の読み物に関心が向かなくなってくるもので、気付けばブログもSNSも長いこと放置してしまっていた。

近くまた舞台の稽古に入るため台本以外の読書が減るのは避けられないが、そんな中でも少しは別の本も読んでリフレッシュできればいいな。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

「祝祭大狂言会2017」で大阪のフェスティバルホールへ行って来ました。


『唐人相撲』、世田谷パブリックシアター公演以来2週間ぶりで最後のステージ。
いやあ、楽しかったです。

申し合せ(舞台稽古)の時には眼前に広がる巨大な客席空間を前に「こんなに広い会場でどのくらい演技のおかしさが伝播するのだろう」などと思ってましたが、見当違いも甚しい。
最初から「おお?」と驚くほどにお客様の反応が大きくて、しかもお話が進むにつれ右肩上がり。
東京でも毎回かなり盛り上がりましたが、流石、大阪のお客様はレベルがちがう!

相撲の取組みの度にドッカンドッカン笑いが起こるわ、拍手が起こるわ、声援が上がるわ。
「次はどんな取組みで楽しませてくれるのか」という期待がキャパ2700の客席から伝わってくるので、こちらだってますますエネルギッシュになる相乗効果。

こんなに大きな会場であっても、こんなにも一体感が生まれることに感動しました。
狂言ってすごい。

終演後、萬斎さんも「今までで一番よかったです」と嬉しそうに仰って下さいました。
ご来場下さった皆様、ありがとうございました‼︎ 最高のラストステージでした。


この『唐人相撲』における神保の役割を書いておきますと、唐人たちの組む人間ピラミッドの土台のひとりとして、相撲取り(野村萬斎さん)に挑んで負かされておりました。
また、相撲取りに投げ飛ばされてきた臆唐(月崎晴夫さん)をキャッチしたり、相撲取りを皇帝から引き離したり(なぜかこの時だけは相撲取りが簡単に動かされる)と、狂言師の方との接触が多めでした。

しかし何といっても極め付けは、皇帝役の野村万作さんを、唐人達が騎馬の形で担ぎ、去っていくというラスト。
重要無形文化財保持者こと人間国宝が、神保の両肩を摑まれ、神保の左右の手に足を掛けられ、神保の真上でセリフを発される、息づかい、鼓動が伝わる。
客席からはお客様の、舞台からは一門のお弟子さん方のまなざし。
そしてこちらは(というか全員そうですが)よく滑る足袋を履いているのです。
これほどまでに稀有で、畏れ多くて、おっかない騎馬体験があるでしょうか。
何事もなく無事に全公演が終わって、心底安堵したのでした。


⬇︎ 装束の下に着る胴着、万作の会の倉庫に眠っていたものをお借りしましたが、神保が使わせて頂いたのはなんと。

先の稿で今回の出演を、「狂言への短期留学」というふうに書きましたが、そのたとえで続けるならば、留学した国の受け入れ先がとてもよくして下さり、自国にはない素敵な体験をたくさんすることが出来ました。
そして、その国が自分にとって以前より身近で好きな存在となりました。

現代劇の役者として、今回この公演に参加させて頂けた幸運と感謝は、どれだけ書いても足りません。
願わくはまたいつか、お祝いごとのある時に『唐人相撲』がやれますよう。
再見 再見 一路平和 (ツァイチェン ツァイチェン イールーピンアーン)。  


⬇︎ 世田谷パブリックシアターの公演ページにて舞台写真がアップされました。素敵ですよ。
    このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演 
『子午線の祀り』




作:木下順二
演出:野村萬斎
音楽:武満 徹
出演:
野村萬斎 成河 河原崎國太郎 今井朋彦 村田雄浩 若村麻由美
佐々木梅治 観世葉子 小嶋尚樹 星智也 月崎晴夫 金子あい 円地晶子 篠本賢一 内田潤一郎 時田光洋 松浦海之介 嵐市太郎
岩崎正寛 浦野真介 駒井健介 西原康彰 神保良介 武田桂 遠山悠介 三原玄也 森永友基 宇田川はるか 香織 田村彩絵 吉川依吹

2017年7月1日(土)〜23日(日) 世田谷パブリックシアター

チケット〈全席指定〉
●本公演 S席8800円 A席5400円 ベンチシート7000円 / 高校生以下・U24 S席4400円 A席2700円 ベンチシート3500円
●プレビュー公演(7月1日〜3日) S席7300円 A席4400円 ベンチシート6000円 / 高校生以下・U24 S席3650円 A席2200円 ベンチシート3000円

チケット一般発売 2017年5月14日(日) 10:00〜






    このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

このページのトップヘ