ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保が身のまわりのことやら自分に起こったことやら考えていることなどを書き綴った、その記録。

【出演】
『追想のエレジー』
5月24日〜27日 シアター風姿花伝
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「第二十九回 平家物語の夕べ」
6月29日 国立能楽堂
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知人が舞台を観に来てくれて、「公演プログラムにちゃんと名前と写真が載っててすごいね!」とか言ってくれることがある。
チラシや公演プログラムに名前を載せていただけるのは、宣伝になるし、自分のことを知ってもらう機会だし、とても有難いことだ。
で、プログラムを買ってくれて、そういう風に言ってもらえて、こっちも嬉しいのだが、<いやでもこの場合、そのことよりも舞台上で芝居してたことの方が大事なんではないかい?>とか思ってしまう(なにせ終演直後なのだ)。
僕がひねくれてるのかなあ。

で、今更といえば今更のことですが、今度の『お気に召すまま』のチラシに僕の名前は載っていません。
チラシが完成した後に出演が決まったからです。まあこういうことはよくあります(なので、せめてもと思って、こうして再三ブログに書いているわけなのですが)。
でも最終的に大事なのは舞台上で芝居することなので。どうぞよろしく。
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先日テレビで、寺山修司の演劇活動を中心に、60年代後半から70年代前半にかけての騒乱の時代を振り返る番組をやっていた。
また昨日は、過去20年の社会、文化の移り変わりをテーマにしたバラエティを放送していた。

前者の番組を見て、何だか熱くて無鉄砲で無責任で今よりもずっと純粋で強いエネルギーを噴出させてた時代だよなあ、と改めて感じた。

蜷川幸雄演出作品に出演していると、学生運動盛んだった60年代末期〜70年代前半をモチーフにした戯曲や演出に度々出会うことになる。僕の場合、これまで日本の現代劇への出演が多かったこともある。
『真情あふるる軽薄さ2001』『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』『白夜の女騎士』『タンゴ・冬の終わりに』(系統は異なるが寺山修司作品でいえば『身毒丸』も。かつて天井桟敷のメンバーだった共演者の方から当時の話も聞かせてもらった)といった作品を通じて、当時の、テンションというか、感情のあり方みたいなものを多少なりとも感じられたと思っている。
がしかし、もし自分がその時代にいたら、完全に乗り遅れて置いてけぼりを食ってただろう。むしろ乗っかりたいとも思わないかもしれない。まあ、取り巻く状況が違えばわからないけど。

で、その後の時代から現在にかけては、なんだか異様に浮かれててくだらなくて、でも一応は進歩し豊かになっていて、次第に求心的なものを失いどんどん細分化されて曖昧さが増してきている印象を受けた。

僕は80年代後半から90年代の前半まで海外に住んでいたので、バブルの時期をよく知らない。
バブル期が終わる少し前の頃、久しぶりに数週間ほど日本で過ごしたときには、なんだか異様なまでのポジティヴ思考による浮かれ騒ぎと、世紀末だったこととかも関係あったのだろうか、刹那的な感覚、終末観が同居したような空気があって、何だか怖いと思った記憶がある。

今の時代だって数十年後に振り返ったら、さぞかし異様なものに映ることでしょう。
やはり、時代には流されたくはない。かといって傍観しているだけもつまらない。
流されるよりはむしろ流している(?)方がいい。
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今週は、三人芝居の翻訳劇を2本観た。
とはいっても、この条件で狙って観劇したわけではなく、後になって(というかこれを書き始めてみて)共通項があったことに気づいた。まあ狙ってもなかなかこの縛りでの連続観劇は難しいだろうけど。

フランスのウージェーヌ・イヨネスコ作『授業』(東京乾電池)と、
イギリスのシャン・カーン作『CLEANSKINS』(新国立劇場)。

で、結論から言うと、どっちの芝居も凄くよかった。
いい戯曲だし(『授業』は不条理劇の名作と呼ばれている)、翻訳劇臭さがほとんど感じられなかったし、少人数ならではの濃密な空気をたっぷり味わうことができた。
どちらもまだ公演中なので詳しいことは書かないけれど、面白い作品だった。

あ、そういえば自分が夏にやる芝居も翻訳劇なんだった。
でも、シェイクスピアとなると、翻訳劇は翻訳劇だけども、たくさんの修飾に溢れたレトリックを使うこととか、一度喋りだすとしばらく喋り続けてるような人がよくいるとかの特色の方が強いから、翻訳劇をやる、というよりもシェイクスピア作品をやる、という意識の方が強くなるのかもしれない。

そういえば、大型連休が始まるんですね。
僕にはほとんど関係ないんですけども、お休みになる皆さんにとって素敵な連休になりますよう。
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