ちょっと待った!は通用しない 〜神保良介Blog〜

役者・神保が身のまわりのことやら自分に起こったことやら考えていることなどを書き綴った、その記録。

映画『斬、』が24日(土)から全国公開されます。

今年のヴェネツィア国際映画祭に出品され注目を集めている、塚本晋也監督の最新作です。

9C2F6AA1-A7C4-4091-8158-0452CAD922EB

この作品に神保も少し出演しています。

昨年9月の山形県庄内で、突き抜けるような青空の下、撮影しました。
撮影は一日だけの参加でしたが、監督自らカメラを回し、朝から晩まで一日中、次々と撮りました。

塚本監督は脚本、編集、出演のほか、製作も自ら務めておられます。
大手の映画会社などからの出資に依らず自分の表現したいものを、純度の高いまま作品にする、まさにインディペンデントの姿勢で映画を作り続けておられます(そしてその次回作を待望するファンを世界中に持っているのが塚本監督の偉大さです)。

撮影は少人数のクルーで若い人が多く、出演者を含め、全員がテキパキと全力で仕事をしていました。
緊張感と真剣さの中に、自分達が今まさに映画を作っているんだという実感と喜びがあり、それが清潔感とも言える空気を現場にもたらしていて、この現場にもっと関わっていたいな、一日だけなんて残念だなと思いました。

映画の経験がほとんどない僕にとっての原初的映画体験として、塚本組に関われたことは得がたい財産でした。

自分のいる演劇界で言うならば、少ない予算の中、情熱と工夫でもって作り上げる小劇場のスピリットに通じるものを感じました。

作品は、幕末を舞台にした時代劇です。
暴力や諍いはなぜ起こるのか。人間にとって暴力とは何か。
観る人によって感じ、考えることはそれぞれでしょうが、何かがガツンと振り下ろされたような、そんな感覚を味わうだろう映画です。

自分が少しだけでも塚本監督の映画に出てるなんて、ちょっと信じられないです。
ぜひ、映画館でご覧ください!

http://zan-movie.com



    このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

第75回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門正式出品
第43回トロント国際映画祭正式出品
第23回釜山国際映画祭正式出品


『斬、 (ざん)』
C08AF9B6-DC46-48D5-B168-73A09F26A116
9C2F6AA1-A7C4-4091-8158-0452CAD922EB

監督・脚本・撮影・編集・製作: 塚本晋也
出演: 池松壮亮 蒼井優 中村達也 前田隆成 塚本晋也

2018年/日本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー
海獣シアター製作 新日本映画社配給
PG12

2018年11月24日(土)より渋谷・ユーロスペース ほか 全国公開

*各地の上映劇場はオフィシャルサイトをご覧下さい

『斬、』オフィシャルサイト







    このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

「第二十九回 平家物語の夕べ」にご来場下さいました皆様、ありがとうございました。

国立能楽堂の舞台に演者として立つという、この上なく貴重な体験をさせて頂きました。
こんな機会もうないぞと、舞台上でも舞台裏でもいろんなところをキョロキョロじっくり見ていましたね。

「『子午線の祀り』より」ということで、抜粋したリーディング形式での上演、いかがでしたでしょうか。

今回の能舞台バージョン、3回の稽古と、本番前日の申し合わせ(舞台稽古)で作られました。
一年振りの群読、えらいもので身体にちゃんと前回の感覚が残っていて、早い段階で皆で息を合わせられたし、変更にも対応することができました。
さすが、昨年の稽古、公演の日々は伊達じゃなかったなあと思いましたね。

神保が今回受け持ったソロパートは能登守教経と武蔵坊弁慶、どちらも初めてやらせて頂きました。

特に後半の「能登殿最期」のくだりは昂奮しましたね。
藤舎名生さんがお笛を奏される中、教経としてひとり出てきて台詞を言う、そこへ合の手のように橘政愛さんが太鼓を入れてくださる。
こんな贅沢を、有り難や…」という感じでした。

IMG_1867
↑ 夜公演終了直後に記念撮影。

今回の上演の企画もされた若村麻由美さんは群読の出来にとても喜んで下さいましたし、野村萬斎さんも強い手応えを感じられたようで、うれしい限りです。
この少人数の短縮版ならいろいろなところでの上演の可能性があるね、という話で盛り上がりました。

またいつかどこかでお目にかけられたらいいですね。

第一部の中村吉右衛門さんと若村さんの朗読も、間近で観られてとても勉強になりました。
村治佳織さんの奏でるギターは沁み入るようで、『子午線』では加えてエレキギターで宇宙的なスケール感を作り出されていました。

こんな得難い体験をお仕事としてさせて頂き、役者冥利に尽きます。
人生、地道にこつこつやってるとこんなこともあるんだなあ。
ありがとうございました。
    このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

このページのトップヘ